「往年の優秀なOMレンズをデジタルで使いたい」

ミラーレスカメラとさまざまなマウントアダプターが氾濫しているこのご時世にわざわざブログを立ち上げるほどのネタにはならない話。しかし、なんとPENTAXの一眼レフで装着できる方法を見つけてしまうのです。

Adaptist Pentax K-MultiMount
シンガポールで生まれたこの製品、アダプターというよりマウント自体を取り換えて複数のマウントのレンズを装着可能にします。
・Nikon F
・OLYMPUS OM
・CONTAX YASHIKA
・KONICA AR
・フォーサーズ(公式のGalleryではさらにマウントアダプターをかませてる模様)

たくさん付くように見えますがヤシコンでは絞りレバーを削らないとミラー干渉が起きたり、他のマウントではフランジバックの差があるので無限遠が出なかったりします。
結局一番普通に使える(フランジバックの差も僅か)のがOMマウントというわけです。
基本モデルは非防滴ボディ用ですがWRモデルもあるので改造用ボディに制限はありません。

改造ボディはK-mのため非防滴用を購入しました。送料込みでも1万円行かないくらい。
海外の製品を注文するのは初めてだったのでちょっとドキドキでしたが普通に届きました。
(PayPalの登録時に名前を最初日本語にしたためにローマ字に変更してくれと頼む羽目になりましたが)

 IMGP7956 

 小さな箱の中身は本体、取説とNikon用シムにドライバー
IMGP7961


“改造”と銘打ってますが作業自体はあっという間に終わります。
取説にネジを締める順番が書いてあったので一応それ通りに……

IMGP7966
IMGP7971

というわけで改造完了です。使いたかったレンズはOM50mmF2Macro。
家にあるOM-1がミラー戻らない病にかかってしまい、良いレンズなのに出番がないのがもったいなかったわけです。

OMレンズの装着目印はレンズ取り外しボタン近くのマウント面のロックピン。
でも装着すると絞り込みボタンがマウント下部の押しづらい位置に来てしまったので、固定した方が使い勝手良いかもしれません。

では撮影の結果がこちら


ヤマボウシ



エゾアジサイ



開放近くでも合焦面はキレよくボケは滑らか、絞れば四隅まで安定した現代的な写りでとても何十年前のレンズとは思えません。
ただし、K-mのファインダーも相まってMFはとっても難しい

訓練せねば……

2015/9/4追記
OM50/2で撮った写真のアルバムです
https://www.flickr.com/gp/108464269@N03/3o0QBA